アンカリング効果
人は判断をするとき、
できるだけ客観的でありたいと思っています。
しかし実際には、最初に目にした数字や情報が、
その後の判断を強く方向づけてしまいます。
アンカリング効果とは何か
アンカリング効果とは、
最初に提示された数字や情報(アンカー)を基準にして、
その後の判断が歪んでしまう現象です。
たとえば、
- 最初に見た価格
- 最初に聞いた年収
- 最初に示された確率
これらは、
合理的には無関係であっても、
判断の出発点として固定されてしまいます。
なぜ最初の情報がそんなに強いのか
理由は、
システム1が**「考える手間を省こうとする」**からです。
システム1は、
ゼロから判断を組み立てるよりも、
すでにある基準を少し調整する方を好みます。
そのため、
最初の数字が偶然であっても、
そこから大きく離れられなくなります。
アンカーは「不合理」でも効いてしまう
重要なのは、
アンカーが信頼できない数字でも効果を持つ点です。
「関係ない」と分かっていても、
一度提示された数字は、
無意識の基準として残り続けます。
知識があっても、
この影響を完全に避けることはできません。
過去との共通点
前回扱ったサンクコストが
「これまでに使ったもの」に縛られる心理だとすれば、
アンカリング効果は
「最初に見たもの」に縛られる心理です。
どちらも、
今ここでの合理性より
過去に触れた情報を優先させます。
【ファスト&スロー】人はなぜ「損でもやめられない行動」を続けてしまうのか?
まとめ
人は、
最初の数字を「仮の目安」として使っているつもりでも、
実際にはその枠の中でしか考えられていません。
判断を見直す第一歩は、
「その基準はどこから来たのか?」
と問い直すことです。
では、基準が一つではなく、選択肢が増えすぎた場合、人はどうなるのでしょうか。
それについては、
【ファスト&スロー】選択肢が多いほど、人は満足できなくなる理由
で解説していきます。
この記事で紹介したことは、
ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。
具体例が多く、「なぜ自分はいつも同じ判断ミスをするのか」が腑に落ちる一冊です。
気になる方はこちらから確認できます。
この本は一度読んで終わりではなく、
考え方のクセに何度も気づかせてくれる一冊です。
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