宝くじは当たらないと分かっている。
それでも、
「もしかしたら」と思ってしまう。
確率を数字で見れば理解できるのに、
感覚ではまったく別の判断をしてしまう。
これは知識不足ではなく、
脳の使い方の問題です。
人は確率を「感じる」ようにできていない
確率は、本来とても抽象的な概念です。
- 1%
- 0.1%
- ほぼゼロ
これらの違いを、
感覚で正確に捉えるのはほぼ不可能です。
人の脳は、
確率よりも 具体的なイメージ に強く反応します。
ファスト思考は「起こりやすさ」を誤解する
『ファスト&スロー』でいう
ファスト思考 は、
- 思い出しやすい
- 印象が強い
- 感情が動く
こうした情報を
「起こりやすい」と判断します。
その結果、
実際の確率とはズレが生まれます。
なぜレアな出来事を過大評価してしまうのか
ニュースで見た事故、
身近で聞いた成功談。
これらは
頭に浮かびやすい。
すると脳は、
「よく聞く=よく起こる」
と錯覚します。
確率ではなく、
記憶の鮮明さ で判断してしまうのです。
数字を知っていても、防げない理由
「確率は低い」と理解していても、
直感は別の答えを出します。
- 当たるかもしれない
- 自分は例外かもしれない
これは理屈より先に、
ファスト思考が動いてしまうからです。
知識があっても、
直感は簡単には黙りません。
確率を扱うときに起きていること
実際には、
人は確率を計算していません。
代わりに、
- 印象
- 感情
- 物語
をもとに
「それっぽい判断」をしています。
このズレが、
判断ミスを生みます。
問題は間違えることではない
確率を直感で間違えるのは、
人間として自然です。
重要なのは、
直感が正確だと思い込まないこと。
確率が絡む場面では、
直感は参考程度に留める。
それだけで、
大きな失敗は減らせます。
まとめ
人は確率を、
正しく「感じる」ことができません。
それは弱点ではなく、
脳の仕様です。
だからこそ、
確率の話になるときほど、
自分の直感を疑う価値があります。
内部リンク(おすすめ)
人の判断がどのように歪むのかを理解すると、
次に見えてくるのは「損を避けようとする心理」です【ファスト&スロー】損をしたくない気持ちが、実は一番の損を生む
で詳しく触れています。
確率を正しく理解していても、
「自分だけは例外かもしれない」という感覚は残ります。
【ファスト&スロー】なぜ人は「自分だけは大丈夫」と思ってしまうのか?詳しく触れています。
確率と直感のズレについては、
ダニエル・カーネマン
『ファスト&スロー』で詳しく解説されています。
【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房
コメントを残す