カテゴリー: ファスト&スロー

  • 【ファスト&スロー】なぜ人は「自分だけは冷静だ」と思ってしまうのか?

    ― 盲点の正体と、思考が止まる瞬間 ―

    (バイアスの盲点・メタ認知の錯覚)


    私たちはこれまでの記事で、
    数字に騙され、物語に引き込まれ、専門家の言葉に思考を預けてしまう理由を見てきました。

    それでも多くの人は、こう感じています。

    「そういうのは“他人”の話で、自分はそこまで単純じゃない」

    この感覚こそが、最も厄介な思い込みです。


    なぜ人は「自分だけは例外」だと思ってしまうのか?

    心理学ではこれを
    バイアスの盲点(bias blind spot) と呼びます。

    • 人は
      • 他人の判断の偏りには敏感
      • 自分の判断の偏りには鈍感

    という、非対称な認知を持っています。

    冷静に考えれば、
    自分も他人も同じ脳を使っているはずなのに、
    なぜか自分だけは“見えている側”にいる気がしてしまう


    「知っていること」が、むしろ油断を生む

    ここで重要なのは、
    心理学を知っている人ほど、この罠にハマりやすい という点です。

    • 「これはアンカリングだな」
    • 「今のは確証バイアスっぽい」

    こうした“ラベル付け”ができると、
    人は 「自分はもう対策できている」 と錯覚します。

    しかし実際には、

    バイアスは
    無意識の処理速度そのもの に組み込まれている

    ため、
    知識だけで完全に避けることはできません。


    ファスト思考は「自分が考えている」という感覚を作る

    『ファスト&スロー』が示した重要な点は、

    • ファスト思考は
      • 速い
      • 自動的
      • 努力感がない

    にもかかわらず、

    「自分で考えた」という感覚だけは、強く残る

    ということです。

    だから私たちは、

    • 直感で決めた判断を
    • 後から理由づけし
    • 「納得できる判断だった」と感じてしまう

    このとき、
    思考していないのに、思考した気になっている


    本当に危険なのは「自信がある状態」

    判断ミスを生む最大の要因は、
    知識不足でも感情でもありません。

    「自分は冷静だ」という確信です。

    • 確信がある
      → 立ち止まらない
      → スロー思考が起動しない

    この流れができた瞬間、
    人は最も無防備になります。


    スロー思考は「疑うこと」から始まらない

    多くの人は、

    「もっと疑うべきだ」

    と思いますが、
    実際のスロー思考は少し違います。

    それは、

    「自分は今、考えていないかもしれない」
    と気づくこと

    から始まります。

    判断そのものを疑う前に、
    判断の“スピード”を疑う


    判断が速すぎると感じたら、それはサイン

    もし、

    • 即断即決できた
    • 迷いがなかった
    • 違和感を感じなかった

    そんな判断があったら、
    それは「優秀さ」ではなく、

    ファスト思考が全面的に処理したサイン

    かもしれません。


    このシリーズの後半で扱うこと

    ここまでで、
    私たちは

    • 何に騙されるか
    • なぜ信じてしまうか

    を見てきました。

    次に問うべきは、
    もっと根本的なことです。

    では、人はどうすれば
    “考えているつもり”から抜け出せるのか?

    次回以降は、
    「正しい判断をする方法」ではなく、
    判断とどう付き合うか を掘り下げていきます。


    私たちの思考は、意識していないところで常に“楽な道”を選んでいます。
    次の記事では、その楽さがなぜ「思考停止」に変わるのかを見ていきます。

    👉 次へ(執筆中)


    この記事で紹介したことは、
    ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房

  • 【99%正確でも外れる?】ベイズ定理で分かる人間が必ず騙される理由|ファスト&スロー

    ベイズ定理の有名問題【直感で答えてみてください】

    次の条件を考えてみましょう。

    問題①:確実な検査の場合

    ある病気について、次のような検査があるとします。

    • 病気の罹患率は1%
    • 病気の人を 100%の確率で「陽性」 と判定する
    • 健康な人を 100%の確率で「陰性」 と判定する

    このとき、

    「陽性」と診断された人が、実際に病気である確率は何%でしょうか?


    ①の答え:100%

    確実に当たる検査なので、当然100%陽性です。

    これを踏まえたうえで、以下の問題を解いてみてください。


    次の条件を考えてみましょう。

    問題②:かなり正確な検査の場合

    ある病気について、次のような検査があるとします。

    • 病気の罹患率は1%
    • 病気の人を 99%の確率で「陽性」 と判定する
    • 健康な人を 99%の確率で「陰性」 と判定する

    このとき、

    「陽性」と診断された人が、実際に病気である確率は何%でしょうか?

    少し考えてみてください。


    多くの人が間違える理由

    ほとんどの人は、こう考えます。

    「99%も正確なら、ほぼ病気で確定では?」

    しかし、この答えは誤りです。
    しかもこれは、確率が苦手だから起こるミスではありません。


    問題②の答え|意外と高くない

    人数に置き換えて考えてみます。
    1万人が検査を受けたとします。

    病気の人

    • 1% → 100人
    • そのうち99%が陽性 → 99人

    健康な人

    • 9,900人
    • そのうち1%が誤って陽性 → 99人

    陽性の合計

    • 本当に病気:99人
    • 健康だが陽性:99人

    合計:198人


    正しい確率

    99 ÷ 198 = 50%


    ここがポイント

    「99%も正確な検査」と聞くと、
    もっと高い確率を想像していた人も多いのではないでしょうか。

    でも実際は、せいぜい50%

    この時点で、
    「確率って思ったより信用できないな」
    と感じたなら、感覚はかなり正常です。


    問題③:少し精度が下がるとどうなるか?

    では次に、条件を少しだけ変えてみます。

    • ある病気の罹患率は1%
    • 病気の人を**98%の確率で「陽性」**と判定する検査
    • 健康な人を**80%の確率で「陰性」**と判定する検査

    このとき、

    「陽性」と診断された人が、実際に病気である確率は何%でしょうか?


    少し考えてみてください。

    確実な検査では100%だったのに、99%になっただけで、

    的中率は50%の半分になってしまいました。

    今回の場合はどうなるでしょうか?


    ベイズ定理で正しく計算するとどうなるか

    計算をシンプルにするため、1万人が検査を受けたと仮定します。

    病気の人(1%)

    • 100人
    • そのうち98%が陽性 → 98人

    健康な人(99%)

    • 9,900人
    • そのうち20%が誤って陽性 → 1,980人

    陽性と診断された人の内訳

    内訳人数
    本当に病気98人
    健康だが陽性1,980人
    合計2,078人

    問題③の答え|

    陽性と診断されて、実際に病気である確率は、

    98 ÷ 2,078 ≒ 4.7%


    なぜ98%という数字に騙されるのか?

    ここで登場するのが、
    ダニエル・カーネマンの名著『ファスト&スロー』です。

    彼は人間の思考を、次の2つに分類しました。


    ファスト&スローとは何か?

    システム1(ファスト)

    • 速い
    • 直感的
    • 努力不要
    • 数字や印象に強く影響される

    システム2(スロー)

    • 遅い
    • 論理的
    • 意識的
    • 計算や比較を行う

    今回の問題では、私たちの脳はこう反応します。

    • 「98%」という強い数字を見る
    • 「陽性」という言葉に反応する
    • 深く考えずに「ほぼ確実」と判断する

    これは**システム1(ファスト思考)**の働きです。


    本来必要だったのは「母集団」を考えること

    正しい判断には、次の視点が必要でした。

    • そもそも病気の人は全体の何%か?
    • 健康な人が誤判定される人数は?
    • 陽性の中で、本物はどれくらいか?

    これは**システム2(スロー思考)**を使わないとできません。

    しかし、私たちは日常生活で
    ほとんどシステム2を使わないのです。


    この判断ミスは日常でも頻発する

    ベイズ定理の勘違いは、医療だけではありません。

    • 「成功率90%の投資」
    • 「満足度98%の商品レビュー」
    • 「当たる確率が高いとされる予測」

    どれも母集団を無視すると簡単に誤解します。

    それでも人は、
    「数字が大きい」という理由だけで信じてしまいます。


    私たちはバカだから騙されるのではない

    重要なポイントです。

    人は、
    賢いからこそ直感に頼る生き物です。

    ファスト思考は、

    • 日常生活では非常に便利
    • しかし確率や統計では危険

    という特徴があります。


    判断ミスを減らすためのコツ

    • 数字が出てきたら「全体」を考える
    • 確率が強調されたら一度疑う
    • 不安や期待を煽られたら立ち止まる

    これだけで、多くのミスは防げます。


    まとめ|ベイズ定理が教えてくれること

    • 直感は正しいとは限らない
    • 数字は見せ方で印象が変わる
    • ゆっくり考える力が重要

    この考え方を身につけるだけで、
    ニュース・広告・投資の見え方が変わります。


    この違和感を言語化してくれた一冊

    この記事を読んで、

    • 「自分も98%に騙されてた」
    • 「なんとなく判断してたかも」
    • 「数字を見ると冷静になれなくなる理由が分かった」

    と感じたなら、
    その感覚はとても大切です。

    その違和感を、
    理論と実験で完全に言語化しているのが
    ダニエル・カーネマンの
    **『ファスト&スロー』**です。

    この本は、

    • 確率
    • 判断ミス
    • 直感と論理のズレ

    を、「自分のこと」として理解させてくれます。

    正直、読みやすい本ではありません。
    でも、

    一度読んでおくと、
    二度と同じ間違いを無自覚に繰り返さなくなる

    そんな本です。

    「考え方そのもの」をアップデートしたい人には、
    間違いなく読む価値があります。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房

  • 【ファスト&スロー】思考を止める5つの心理バイアス

    最初に見た情報が、なぜか基準になってしまう


    【ファスト&スロー】なぜ人は「最初に見た数字」に引きずられてしまうのか?
    (アンカリング効果)

    ひとこと解説
    最初に提示された価格・数字・意見が、
    その後の判断の「物差し」になってしまう現象。


    選択肢が多いほど、人は満足できなくなる


    【ファスト&スロー】選択肢が多いほど、人は満足できなくなる理由
    (選択過多・決定麻痺)

    ひとこと解説
    自由が増えたはずなのに、
    決められず・後悔しやすくなる心理。


    みんなが選んでいると、それが正しそうに見える


    【ファスト&スロー】なぜ人は「みんなが選んでいる方」を選んでしまうのか?
    (同調バイアス・社会的証明)

    ひとこと解説
    レビュー・ランキング・流行が
    判断の代わりになってしまう理由。


    わかりやすい話に、なぜ納得してしまうのか


    【ファスト&スロー】人はなぜ「わかりやすい話」に騙されやすいのか?
    (代表性ヒューリスティック)

    ひとこと解説
    成功談やニュースが「真実らしく」見える脳の近道。


    数字があると、なぜ正しそうに見えてしまうのか


    【ファスト&スロー】なぜ数字があると、判断が正しそうに見えてしまうのか?
    (数字バイアス・疑似精度)

    ひとこと解説
    %・確率・人数が
    思考を止めてしまう瞬間。


    この5つに共通していること

    これらのバイアスに共通しているのは、
    どれも 「考えなくても判断できてしまう」 という点です。

    • 比較しなくていい
    • 疑わなくていい
    • 立ち止まらなくていい

    ファスト思考は、
    こうした近道を好みます。


    スロー思考は「流れに気づくこと」から始まる

    重要なのは、
    バイアスを完全になくすことではありません。

    • 今、自分はどこで判断を省略したか
    • 何が基準になっているか
    • どこで思考が止まったか

    この「流れ」に気づいた瞬間、
    スロー思考(システム2)は動き出します。


    どこから読んでもいいですが、
    **順番に読むほど「判断が歪む構造」**が立体的に見えてきます。

    この記事で紹介したことは、
    ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。

    具体例が多く、「なぜ自分はいつも同じ判断ミスをするのか」が腑に落ちる一冊です。
    気になる方はこちらから確認できます。

    この本は一度読んで終わりではなく、
    考え方のクセに何度も気づかせてくれる一冊です。

    じっくり読むなら上下巻セット、
    今すぐ読みたいならKindle版がおすすめです。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房

  • 【ファスト&スロー】なぜ数字があると、判断が正しそうに見えてしまうのか?

    数字バイアス・疑似精度

    ストーリーに納得した判断は、
    数字が示された瞬間に、より客観的で正確なものに見えてしまいます。

    しかし実際には、
    数字があることと、判断が正しいことは別問題です。


    90%の人が正しいと言われると、なぜ疑えなくなるのか?

    「90%の人が支持しています」
    「成功率は85%です」

    こう言われた瞬間、
    私たちは警戒心を一気に下げます。

    これは、数字が信頼性の代理指標として働くためです。


    数字=客観、という錯覚

    数字は感情を持たず、
    操作されていないように見えます。

    そのため脳は、
    「数字がある=客観的」と短絡的に判断します。


    10人に1人が成功──その数字は本当に意味があるのか?

    「10人に1人が成功」

    この表現には、重要な情報が欠けています。

    • 残り9人はどうなったのか
    • 何をもって成功とするのか
    • 条件は同じなのか

    数字は正確でも、
    文脈がなければ意味は曖昧です。


    数字があるだけで「客観的」に見えてしまう脳の仕組み

    カーネマンはこれを
    **疑似精度(pseudo precision)**と説明しています。

    具体的な数値があるだけで、
    本来ないはずの正確さを感じてしまう現象です。


    「確率◯%」という表現が、判断を誤らせる理由

    確率は本来、
    不確実性を示すためのものです。

    しかし私たちは、
    「◯%」という表記を見ると、
    確定した事実のように扱ってしまいます。


    数字に頼るほど、なぜ思考は浅くなってしまうのか?

    数字は思考を助ける一方で、
    考えた気にさせてしまう危険もあります。

    • 比較を省略する
    • 背景を考えなくなる
    • 反証を探さなくなる

    これは、ファスト思考が
    「もう十分だ」と判断してしまうからです。


    まとめ

    数字は判断を助けます。
    しかし同時に、判断を止めてもしまいます。

    本当に必要なのは、
    数字を見ることではなく、
    数字の意味を考え続けることです。

    数字が判断を正しそうに見せるなら、専門家の言葉はその判断を「確信」に変えます
    では、なぜ私たちは肩書きや権威の前で、思考を止めてしまうのでしょうか。

    【ファスト&スロー】なぜ人は「専門家の言葉」を無条件で信じてしまうのか?

    で詳しく解説していきます。


    この記事で紹介したことは、
    ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。

    具体例が多く、「なぜ自分はいつも同じ判断ミスをするのか」が腑に落ちる一冊です。
    気になる方はこちらから確認できます。

    この本は一度読んで終わりではなく、
    考え方のクセに何度も気づかせてくれる一冊です。

    じっくり読むなら上下巻セット、
    今すぐ読みたいならKindle版がおすすめです。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房

  • 【ファスト&スロー】人はなぜ「わかりやすい話」に騙されやすいのか?

    代表性ヒューリスティック

    ニュースで見た成功談、SNSで流れてくる体験談、
    「◯◯さんはこうして成功しました」というわかりやすいストーリー。

    私たちは、それがたった一つの事例であっても、
    なぜか「納得できる話」「真実らしい話」だと感じてしまいます。

    この思考の近道を、ダニエル・カーネマンは
    代表性ヒューリスティックと呼びました。


    なぜ「それっぽい話」ほど信じてしまうのか?

    代表性ヒューリスティックとは、
    一部の特徴が、全体を代表しているように見えてしまう思考のクセです。

    • 成功者っぽい性格
    • それらしい経歴
    • ストーリーとして筋が通っている

    これらが揃うと、私たちは無意識に
    「この話は本当だろう」と判断してしまいます。


    確率や母数を、脳はほとんど見ていない

    問題は、こうした判断の多くが
    確率や全体像を無視して行われる点です。

    たとえば、

    • 100万人のうち1人の成功例
    • 失敗した99万9999人の存在

    こうした背景は、
    「わかりやすい話」の前では簡単に消えてしまいます。


    ニュース・噂・成功談が強く見える理由

    ニュースやバズる話には、共通点があります。

    • 主人公がはっきりしている
    • 因果関係が単純
    • 感情を動かす構成になっている

    これは事実を歪めているというより、
    脳が好む形式に最適化されている状態です。


    「理解しやすさ」と「正しさ」は別物

    私たちはつい、
    「理解できた=正しい」と錯覚します。

    しかし、
    理解しやすさは思考の負荷が低いだけで、
    判断の正確さとは一致しません。


    ファスト思考が生む“もっともらしさ”

    代表性ヒューリスティックは、
    速く判断するための**ファスト思考(システム1)**の産物です。

    • 時間がない
    • 情報が多い
    • 深く考えたくない

    こうした状況では、
    「それっぽい話」に飛びつくのは自然な反応です。


    なぜこのバイアスは厄介なのか?

    このバイアスが厄介なのは、
    自分が騙されている感覚を持ちにくい点にあります。

    • 納得している
    • 腑に落ちている
    • 論理的だと思っている

    だからこそ、修正が難しいのです。


    まとめ

    私たちは、わかりやすい物語に納得したあと、
    そこに数字が添えられるだけで、その判断をさらに正しいものだと感じてしまうのです。



    【ファスト&スロー】なぜ数字があると、判断が正しそうに見えてしまうのか?


    この記事で紹介したことは、
    ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。

    具体例が多く、「なぜ自分はいつも同じ判断ミスをするのか」が腑に落ちる一冊です。
    気になる方はこちらから確認できます。

    この本は一度読んで終わりではなく、
    考え方のクセに何度も気づかせてくれる一冊です。

    じっくり読むなら上下巻セット、
    今すぐ読みたいならKindle版がおすすめです。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房

  • 【ファスト&スロー】なぜ人は「みんなが選んでいる方」を選んでしまうのか?

    【ファスト&スロー】なぜ人は「みんなが選んでいる方」を選んでしまうのか?

    同調バイアス・社会的証明

    選択肢に迷ったとき、
    人は無意識に「多数派」を参考にします。
    レビュー数、ランキング、いいねの数。
    これらは判断を助ける目安のように見えます。


    同調バイアスとは

    同調バイアスとは、
    他人の選択や意見に合わせることで、
    自分の判断を決めてしまう傾向です。

    特に、

    • 正解が分かりにくい
    • 情報が不十分
    • 失敗したくない

    こうした状況で強く働きます。


    社会的証明の力

    人は
    「多くの人が選んでいる=正しい可能性が高い」
    と直感的に感じます。

    これを社会的証明と呼びます。

    システム1にとって、
    他人の行動は「考えなくて済む判断材料」なのです。


    SNS時代に強まる理由

    SNSやレビューサイトでは、
    他人の選択が数値化されて可視化されます。

    • いいねの数
    • フォロワー数
    • 再生回数

    これらは合理的な根拠ではありませんが、
    判断の重みづけに強く影響します。


    まとめ

    多数派に従うことは、
    間違いを避けるための合理的な戦略でもあります。

    しかしそれは同時に、
    自分の判断を手放す行為でもあります。


    では、人はなぜ「納得しやすい話」を正しいと感じてしまうのでしょうか。

    【ファスト&スロー】人はなぜ「わかりやすい話」に騙されやすいのか?

    で解説していきます。


    この記事で紹介したことは、
    ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。

    具体例が多く、「なぜ自分はいつも同じ判断ミスをするのか」が腑に落ちる一冊です。
    気になる方はこちらから確認できます。

    この本は一度読んで終わりではなく、
    考え方のクセに何度も気づかせてくれる一冊です。

    じっくり読むなら上下巻セット、
    今すぐ読みたいならKindle版がおすすめです。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房

  • 【ファスト&スロー】選択肢が多いほど、人は満足できなくなる理由

    【ファスト&スロー】選択肢が多いほど、人は満足できなくなる理由

    選択過多・決定麻痺

    私たちは「選択肢は多いほど良い」と考えがちです。
    自由が増え、最適な選択ができるように思えるからです。
    しかし現実には、選択肢が増えるほど、
    人は決められなくなり、決めても満足できなくなる傾向があります。


    選択過多とは何か

    選択過多とは、
    選択肢が多すぎることで判断が難しくなり、
    満足度や行動意欲が低下する現象です。

    • 商品が多すぎて選べない
    • 比較しているうちに疲れてしまう
    • 決めたあとも「他の方が良かったかも」と考えてしまう

    これらはすべて、選択過多の影響です。


    システム1とシステム2の負荷

    選択肢が少ないとき、
    システム1は直感的に判断できます。

    しかし選択肢が増えると、
    システム2が比較・検討を強いられ、
    判断コストが一気に上がります。

    その結果、

    • 判断を先延ばしする
    • 無難な選択に逃げる
    • そもそも選ばない

    といった決定麻痺が起こります。


    なぜ満足できなくなるのか

    選択肢が多いと、
    「選ばなかった可能性」が常に意識に残ります。

    結果が良くても、
    「もっと良い選択があったかもしれない」
    という思考が満足感を削っていきます。

    【ファスト&スロー】選ばなかった選択を、なぜ後から後悔してしまうのか?で扱った
    後悔バイアスとも深くつながっています。


    まとめ

    選択肢の多さは、
    必ずしも自由や幸福につながりません。

    満足度を高めるには、
    「選択肢を減らす」という逆の工夫が必要になることもあります。


    では、選択肢が多いとき、人は何を基準に選んでいるのでしょうか。

    【ファスト&スロー】なぜ人は「みんなが選んでいる方」を選んでしまうのか?

    で詳しく解説していきます。


    この記事で紹介したことは、
    ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。

    具体例が多く、「なぜ自分はいつも同じ判断ミスをするのか」が腑に落ちる一冊です。
    気になる方はこちらから確認できます。

    この本は一度読んで終わりではなく、
    考え方のクセに何度も気づかせてくれる一冊です。

    じっくり読むなら上下巻セット、
    今すぐ読みたいならKindle版がおすすめです。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房

  • 【ファスト&スロー】なぜ人は「最初に見た数字」に引きずられてしまうのか?

    アンカリング効果

    人は判断をするとき、
    できるだけ客観的でありたいと思っています。
    しかし実際には、最初に目にした数字や情報が、
    その後の判断を強く方向づけてしまいます。


    アンカリング効果とは何か

    アンカリング効果とは、
    最初に提示された数字や情報(アンカー)を基準にして、
    その後の判断が歪んでしまう現象です。

    たとえば、

    • 最初に見た価格
    • 最初に聞いた年収
    • 最初に示された確率

    これらは、
    合理的には無関係であっても、
    判断の出発点として固定されてしまいます。


    なぜ最初の情報がそんなに強いのか

    理由は、
    システム1が**「考える手間を省こうとする」**からです。

    システム1は、
    ゼロから判断を組み立てるよりも、
    すでにある基準を少し調整する方を好みます。

    そのため、
    最初の数字が偶然であっても、
    そこから大きく離れられなくなります。


    アンカーは「不合理」でも効いてしまう

    重要なのは、
    アンカーが信頼できない数字でも効果を持つ点です。

    「関係ない」と分かっていても、
    一度提示された数字は、
    無意識の基準として残り続けます。

    知識があっても、
    この影響を完全に避けることはできません。


    過去との共通点

    前回扱ったサンクコストが
    「これまでに使ったもの」に縛られる心理だとすれば、
    アンカリング効果は
    「最初に見たもの」に縛られる心理です。

    どちらも、
    今ここでの合理性より
    過去に触れた情報を優先させます。

    【ファスト&スロー】人はなぜ「損でもやめられない行動」を続けてしまうのか?


    まとめ

    人は、
    最初の数字を「仮の目安」として使っているつもりでも、
    実際にはその枠の中でしか考えられていません。

    判断を見直す第一歩は、
    「その基準はどこから来たのか?」
    と問い直すことです。


    では、基準が一つではなく、選択肢が増えすぎた場合、人はどうなるのでしょうか。

    それについては、

    【ファスト&スロー】選択肢が多いほど、人は満足できなくなる理由

    で解説していきます。


    この記事で紹介したことは、
    ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。

    具体例が多く、「なぜ自分はいつも同じ判断ミスをするのか」が腑に落ちる一冊です。
    気になる方はこちらから確認できます。

    この本は一度読んで終わりではなく、
    考え方のクセに何度も気づかせてくれる一冊です。

    じっくり読むなら上下巻セット、
    今すぐ読みたいならKindle版がおすすめです。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房

  • 【ファスト&スロー】人はなぜ「損でもやめられない行動」を続けてしまうのか?

    サンクコスト+習慣

    人は合理的であれば、
    損が確定した行動はやめるはずです。
    それでも、多くの人は続けてしまいます。


    サンクコストとは何か

    サンクコストとは、
    すでに支払ってしまい、
    取り戻せないコストのことです。

    合理的には無視すべきですが、
    人はそれを判断に組み込んでしまいます。


    「ここまでやったから」がやめられなくする

    • 時間をかけた
    • お金を使った
    • 努力した

    これらは未来の判断とは無関係ですが、
    システム1は
    「無駄にしたくない」という感情を優先します。


    習慣が判断を固定化する

    行動を続けるうちに、
    判断は次第に習慣化されます。

    • 考えずに続ける
    • やめる理由を探さなくなる

    こうして、
    損であることを理解していても
    行動は止まりません。


    意思決定プロセス

    「後悔 → 過信 → やめられない」

    この流れは、
    人の意思決定が
    過去に縛られていくプロセスそのものです。


    まとめ

    人は未来ではなく、
    過去を守るために行動してしまいます。

    その仕組みを知ることで、
    「やめる」という選択が
    ようやく現実的になります。


    この記事で紹介したことは、
    ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。

    具体例が多く、「なぜ自分はいつも同じ判断ミスをするのか」が腑に落ちる一冊です。
    気になる方はこちらから確認できます。

    この本は一度読んで終わりではなく、
    考え方のクセに何度も気づかせてくれる一冊です。

    じっくり読むなら上下巻セット、
    今すぐ読みたいならKindle版がおすすめです。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房

  • 【ファスト&スロー】なぜ人は「自分の判断」を過大評価してしまうのか?

    自信過剰・コントロール幻想

    人は一度下した判断を、
    思っている以上に高く評価します。
    たとえ偶然が大きく影響していたとしても。


    自信過剰バイアスとは

    自信過剰バイアスとは、
    自分の判断力や予測精度を、
    実際以上に高く見積もる傾向です。

    成功したとき、
    人は運よりも能力を重視します。


    コントロール幻想が判断を歪める

    人は、
    自分が関与した出来事ほど
    「コントロールできていた」と感じます。

    これをコントロール幻想と呼びます。

    • 選んだ
    • 決めた
    • 関与した

    この事実だけで、
    結果への影響力を過大評価してしまいます。


    後悔との関係

    【ファスト&スロー】選ばなかった選択を、なぜ後から後悔してしまうのか?

    で述べた後悔は、
    実は自信過剰を強める側面も持っています。

    • 後悔 → 判断を正当化したくなる
    • 正当化 → 自信が強化される

    この循環により、
    判断の見直しが起こりにくくなります。


    まとめ

    自信は必要ですが、
    検証されない自信は錯覚です。

    判断の質を上げるには、
    「正しかったか」ではなく
    「運がどれだけ含まれていたか」を考える必要があります。


    自信が強くなるほど、人はその行動を途中でやめにくくなります。

    【ファスト&スロー】人はなぜ「損でもやめられない行動」を続けてしまうのか?

    で詳しく解説していきます。


    この記事で紹介したことは、
    ダニエル・カーネマンの『ファスト&スロー』で、より体系的に解説されています。

    具体例が多く、「なぜ自分はいつも同じ判断ミスをするのか」が腑に落ちる一冊です。
    気になる方はこちらから確認できます。

    この本は一度読んで終わりではなく、
    考え方のクセに何度も気づかせてくれる一冊です。

    じっくり読むなら上下巻セット、
    今すぐ読みたいならKindle版がおすすめです。

    ▶ Amazonで「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    https://amzn.to/4pChf9v


    ▶ Kindle版で今すぐ読む

    https://amzn.to/459cqNr

    ▶楽天で「ファスト&スロー(上下巻セット)」を見る

    【新品・全巻セット】ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 上下巻セット 早川書房