DIE WITH ZERO×バビロンの大富豪 20代・30代のお金の使い方

教養・思考法

20代・30代の「お金の正解」は、この2冊の間にしかない

将来が不安で、コツコツ新NISAで積み立てをしている。 でも、ふとした瞬間に「自分の人生、数字を増やすだけで終わるのか?」と虚しさを感じる。

そんな「真面目すぎる現代人」の生存戦略として、私は相反する2冊のバイブルを掛け合わせることを提案します。

  • 『バビロンの大富豪』:資産形成の鉄則「守りの聖書」
  • 『DIE WITH ZERO』:人生を使い切る「攻めの聖書」

一見、真逆に見えるこの2冊。しかし、これらを現代風に解釈し、一つの数式に落とし込むと、驚くほど合理的でエキサイティングな結論に辿り着きました。

この記事では、若い時のお金の使い方を『DIE WITH ZERO』と『バビロンの大富豪』の2つの書籍をもとに考察していきます。

結論:収入の50%を強制的に貯め、それを『経験』に全額投資せよ

バビロンの教えで生活を絞り、DIE WITH ZEROの精神でその余剰をすべて「経験」に叩き込む。 多くの人が陥っている「端た金を貯めて、貴重な若さをドブに捨てる」という致命的なミス。 浪費家でも守銭奴でもない、第3の道「経験資産の最大化」の全貌を公開します。

DIE WITH ZEROとは?

『DIE WITH ZERO』は、ビル・パーキンス氏の著書で、「ゼロで死ぬこと」を人生の目的として掲げた一冊です。

本書の主な主張は以下の通りです。

  • 人生の真の目的は「思い出作り」である
  • 若い頃の経験こそが「最良の投資」である
  • 人生のステージごとに「できること」には期限がある

要するに、引退後に趣味を全力で楽しもうとしても、そのころには体力も衰えているし、そこで得られる経験の配当も若いころに比べて目減りしてしまうということです。

そのため、「いつか」のために「今」を犠牲にしすぎてはいけないと警鐘を鳴らしています。

また本書では、年齢とともに収入は上がっていくのが一般的であるため、「若い時のわずかなお金を無理に貯金するのは合理的ではない」とも主張しています。

一貫して、若い時の資金は貯蓄に回すよりも、今しかできない「経験」に投資すべきだと説いている一冊です。

バビロンの大富豪とは

バビロンの大富豪とは?

一方で、『バビロンの大富豪』が説くのは、時代を超えて通用する「蓄財の鉄則」です。

本書では、富を築く第一歩として「収入の10%を自分に残す(先に貯金する)」こと、そして貯まった資金を「信頼できる専門家に預けて運用する」ことを推奨しています。

ここでは10%という数字はあまり重要ではありません。

収入の一部を先に貯金するというのがキモです。

ただし、この教えは古代バビロニアを舞台に書かれたもの。現代の私たちが実践するには、少しアップデートが必要です。

今は、誰もがスマホ一つで証券口座を開設でき、「S&P500」や「オルカン(全世界株式)」といった低コストで優秀なインデックスファンドに、100円から投資できる時代です。

また、投資の世界では「いつが買い時か」を完璧に見極めることは不可能であり、「できるだけ早く、長く市場に居続けること」が資産最大化の定石とされています。

もはや、まとまった資金が貯まるのを待つ必要すらありません。

つまり、バビロンの教えを現代風に翻訳するなら、こうなります。

「今すぐ新NISAの積立設定をして、自動的に資産が積み上がる仕組みを作れ!」

NISAが流行っている、今だからこそ

攻めのDIE WITH ZERO、守りのバビロンの大富豪。

相反する2つの考え方ですが、現在はバビロンの大富豪が優勢のように思えます。

さらに現代では、「50-30-20ルール」という形に発展しています。

これは、収入の50%を生活費、30%を娯楽、20%を貯蓄に回すという考え方です。

一見これは、貯蓄と経験を両立しているようにも見えますが、若いころの収入の20%という端た金を、若いころの貴重な体験を犠牲にしてまで貯蓄する必要はあるのでしょうか?

この記事では、DIE WITH ZEROの若いころの貯蓄は不要論をもとに話を進めていきたいと思います。

浪費を防ぐために

ここでは一度、若いころの貯蓄は不要と仮定します。

その場合、貯金をしていない人が素晴らしい経験をしているかといえば、そうではないのが現実です。

なぜなら、貯金をしていない人の大半が、投資ではなく浪費しているからです。

あなたは何にお金を使ったか思い出せますか?

余ったお金を貯金しようとして、結局全部使ってしまう。

かといって、何に使ったかも思い出せない。

中には日々の生活で精いっぱいで、本当にギリギリの人もいるとは思います。

これは私の主観であり、もちろん全員そうというわけではありませんが、

貯金のない人は大したことに金使ってない自堕落な人が多いです。

こんな何に使ったかも思い出せない浪費を回避するために、

バビロンの大富豪の教えを活用します。

若いころに貯蓄をする必要はありませんが、

あらかじめ収入の50%を別の口座に貯金しておきます。

そして、残りの50%で生活します。

別口座に預けた50%には手を付けず、旅行などの、思い出作り(経験に投資)に使います。

50%の「経験資産」を何に投じるべきか?

貯めた資金は、以下の4つのステップで戦略的に使っていきます。

1. 【最優先】人生の「記憶の配当」を最大化する体験

  • 具体例: 旅行、海外一人旅、一流のサービスに触れる、会いたい人に会いに行く。
  • 理由: 『DIE WITH ZERO』の核心です。これらは「若ければ若いほど、その後の人生で思い出して楽しめる期間(配当期間)」が長くなります。20代で見た絶景は、80代まで50年以上もあなたを豊かにし続けます。

2. 「時間」を買い、自分のリソースを解放する

  • 具体例: 家事代行サービス、職場の近くに住む(家賃補助として充てる)、乾燥機付き洗濯機。
  • 理由: 自分の時間は有限です。面倒な雑務を外注することで、さらに「新しい経験」や「スキルアップ」に充てるための空白時間を生み出します。

3. 「稼ぐ力」をアップデートする自己投資

  • 具体例: 英会話、プログラミング、専門スキルの習得、良質な書籍や有料コミュニティ。
  • 理由: 『バビロンの大富豪』でも「自らの能力を磨け」と説かれています。若い時の数万円の学習費は、将来の年収を数百万円単位で変える可能性がある、最も利回りの良い投資先です。

4. 「生活のノイズ」を消し去る最適化

理由: 毎日使うものを最高のものにアップデートすることで、日々の小さなストレス(タイムロス)を排除します。これも一種の「時間の購入」であり、生活の質を底上げする守りの投資です。

具体例: 高性能なガジェット、質の高い寝具、調理時間を短縮するキッチン家電。

あくまで優先すべきは、モノよりも経験です。

損得勘定は一度抜きにしてやりたいことをやりましょう。

今がそれをできる最後のチャンスかもしれません。

やりたいことが分からない人はこちらの記事もご覧ください

50%の比率を見直す

生活費を除く50%全額経験に使うって、貯金ゼロじゃん、もしもの時どうするの?と思われる方もいらっしゃるでしょう。

それが普通の神経です。

その問題を解決するために、以下の方法を考えました

1ヶ月分はストックしておく

本書では「借金をしてでも経験を積め」と説かれていますが、現代の日本でそれを実行するのは心理的ハードルが高すぎます。

そこで、最初の1ヶ月分だけは「絶対に使わない聖域」としてストックしておきましょう。

これがあるだけで、急な出費や体調不良への恐怖心は劇的に和らぎます。

50%の比率を見直す

これは年齢と共にいずれやらなければならないことでもあります。

「50%全振り」は、あくまで「回復力が高く、将来の収入増が見込める若いうち」の限定の話です。

年齢を重ねるにつれ、50%のうちの数%(例えば1〜5%)を、徐々に「長期投資(新NISAなど)」へスライドさせていきましょう。

「20代は経験100:蓄財0」から始め、「30代は経験95:蓄財5」というように、グラデーションで「守り」を固めていくのが大人の戦略です。

いざとなったら親を頼る

もちろんこれができない人もいるでしょう。

私の母がそうでした。

いざという時に頼れる場所があることは、何よりの資産です。

実家や親を頼れる環境にあるなら、意地を張らずにそのリソースを計算に入れましょう。

そのためにも、日頃から感謝を伝え、良好な親子関係を築いておくこと。

これはお金以上に価値のある「人生の保険」になります。

まとめ:人生のポートフォリオを「経験」で満たせ

「将来のために貯金するバビロン」と、「今のために使い切るDIE WITH ZERO」。

この2冊を現代風に解釈した、私たちの生存戦略はこうです。

1. 収入の50%を「経験専用口座」へ強制隔離せよ

バビロンの教えである「10%を自分に残す」を、現代の若者は「50%を経験に回す」へとアップデートしましょう。

生活をミニマルに絞り、浮いた資金を別口座へ。

それは「ただの貯金」ではなく、人生を豊かにするための「経験への軍資金」です。

2. 「自堕落な浪費」を「一生の思い出」へ変換せよ

なんとなく消えていく「記憶に残らない小銭」は、ただの漏洩です。

50%の軍資金が貯まったら、旅行・時間・スキル・高効率ガジェットに一気に投下する。

これが、数十年後に莫大な「記憶の配当」を生む、最も効率的な投資になります。

3. 最低限の「1ヶ月分」だけ守れば、あとはフルスイング

「貯金ゼロ」の恐怖は、最初の1ヶ月分の生活費をストックすることで解消できます。

無理に数年分の蓄えを待つ必要はありません。

若さという「時間」と「体力」の資産価値が、銀行の利息を遥かに上回る今こそ、攻めの姿勢を貫きましょう。


最後に:数字を増やすだけの人生は、もう終わりにしよう

将来の不安から、若い時のわずかな「端た金」を守るために、今しかできない体験を犠牲にするのは、あまりにももったいない話です。

バビロンの知恵で「土台」を作り、DIE WITH ZEROの精神で「彩り」を加える。 このバランスこそが、後悔しない人生を送るための唯一の攻略法です。

まずは今月、収入の半分を「経験口座」へ移すことから始めてみませんか?

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